塗装用のコンパウンドには種類があります。
例えば、車磨きで最も使用されるのは超微粒子、その上に極細目、細目、中目があります。
粒子の大きさや含有量はそれぞれ異なり一般の方が洗車傷を消す作業を行うのに適したコンパウンドは超微粒子かそれ以下のコンパウンドが良いでしょう。
間違っても細目や中目のコンパウンドをチョイスしてはいけません。
腕に覚えのある方で、なおかつ機械研磨を行うのであれば、自己責任で行えますが、
初めて傷を消す方や不慣れな方に荒れます。
ちなみに細目や中目は私たちのような研磨の仕事する人間でもそれほど使用しません。余程のダメージ車両にのみ極少量用いるコンパウンドだと思って下さい。
下の写真は極細目コンパウンドで黒ソリのテストパネルを磨いた時の様子です。
極細目であっても手磨きすれば塗装面は確実に曇ります。
より切削力の高い「細目」や「中目」を使用すれば塗装面はより曇ってしまうでしょう。
そもそも極細目は仕上げ用のコンパウンドではなく、ダメージを取り除くためのコンパウンドです。
ポリッシャーを用いて極細目を使用した後はポリッシャーとバフを変えながら超微粒子で仕上げを行います。
その作業も数工程行う訳ですから、手磨きで荒研磨することが如何にリスクが高いかお分かり頂けるかと思います。
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